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落ちた

どうやら若手俳優とバンドマンが好きらしいです

有名になるということ

 以前からちょこちょこバンドマンの担降り(便宜上そう呼びますが要するに追っかけをやめたこと)について言及してきました。

 

「有名になるのはうれしいけれど、なんだか遠くに行ってしまった気がする」

 

わたしが大好きだったバンドマンがちょっとずつ大きな箱でライブをやるようになったことをじわじわ実感していた時に、わたしはこう思っていました。

彼が有名になること、人気になること、評価されることはわたしがずうっと望んできたはずなのに、それが素直に喜べませんでした。

もちろん前に書いた通り5人編成バンドの方が全然活動しなくなってしまったことがたぶん一番の理由なのですが、その根底にはこの寂しさがあったのかもしれません。単独でアニメのOPに選ばれたのもうれしかった。彼はおたくだったし、わたしもおたくだし、お互いが好きなフィールドに彼の歌声が響くことって、わたしにとっても彼にとってもものすごく意味のあることだ。嬉しい。でもなんだかもう一線引かれた存在になったんだなってひしひしを実感した。もともと彼らはバンドマンでありわたしはファンでしかなくて、一線引かれていたはずだったのに、何を勘違いして何にこんなに悲しんでいるんだろうな、でも寂しいなあ、って、自己矛盾の繰り返しです。

 

彼が望んだことなのに、わたしも望んでいたことなのに、わたしは彼のことが大好きだし、彼に幸せになってほしかったから、彼の望みが叶ったらいいなあと思っていたのに、実際はこんなにもつらいものでした。素直に喜べない自分が、あの日自分を覚えていた彼の姿を見るはつらすぎた。だからわたしは距離を置くことで自分を守ることにした。それが今の姿です。わたしが望んでいたことのはずなのに、わたしは望んでいなかったような気持です。どうしようもなくなって、「こんなこと思っているわたしが悪いんだろうか」と思ってしまった時期もありました。だんだんと、知らない人から支持されている彼らを見ているのが辛くなって、知らない人が我が物顔で彼らのことを語っているのを見たくなくなって、彼らから遠ざかってしまいました。彼らがしているのはただの「バンドのライブ」でしかないのに、たまに彼らが「救済」をしているかのように語る人がいます。救われるのは勝手だが、彼らを神様みたいに扱わないでほしいです。ファッションメンヘラみたいなクソサブカル女が増えました。気持ちが悪いと思いました。そういう女がもてはやし、それが評価されたのかと思うと正直少し悔しいです。でも、わたしだって案外彼女たちを変わらないのかもしれない。というか、彼の前ではわたしも彼女たちも一介のファンでしかないんだよなあ。そう思うと何も言えず、ただただ今素直に好きでいられる彼女たちが羨ましくも妬ましいのです。あれ、ああそっか、妬ましかったんだな。今やっとわかりました。あれれ、話がただの愚痴になりました。

 

6年の間それなりに盲目に好きでいて、大好きだからそれ以外は見えていなくて、ただただ妄信して応援していた。先日、新しいシングルのカップリング曲が発表されました。わたしがずっとずっと待ち続けていたもう一つのバンドのいちばん好きな曲と、彼がインディーズでデビューした当初からやっていた未音源化だった曲でした。正直、なんで今更?と思った。改名して、メジャーに出て、新しい彼らを見せてくれるんだろうと思っていたのに、なんで、わたしが大切にしてきた過去をこんな形で掘り返して塗り替えていくんだろう。このあいだやっとなんとか妥協点を見つけることが出来たのに。苦しい。苦しい。思えば思うほど感情が理性を殺していくのがわかる。黙ってただ好きでいさせてほしかったな。

 

わたしが望み思い描いていた彼の成功は、彼が今望み思い描く成功とは違う形だった。それだけは変わりようのない事実だってことがただただ辛い。ああ、はやく楽になりたいなあ。嫌いになれたら楽なのになあ。それでも嫌いにも無関心にもなれないのは、まだ彼に未練があるからなのでしょうか、だれかおしえてください。